博物館実習を終えて 〜第3弾〜

ハーモ美術館

2019年09月15日 13:47

こんにちは。9月9日〜15日までハーモ美術館にて学芸員資格取得のための実習をしていた者です

今回の実習を通して学んだこと、感想などを記していこうと思います。

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実は私は、中学生の時にティーセントホールでピアノを弾いたことがありました。
当時習っていたピアノ教室が開催しているコンサートだったのですが、母と一緒に「美術館でやるの…?」とびっくりした記憶があります。



ピアノが置いてあるホールをはじめ、靴を脱いで上がる洋館の一室のような展示室もあったり、一階にはお茶席があったりと、館内の構造がバラエティに富んでいて本当に面白いなあと改めて感じました。

日々お手伝いさせて頂く業務も、館内の清掃や喫茶・売店の手伝い、売店のキャプションや値札作り、パソコンを用いた作業など非常に多岐に渡っていました。
私が関わっていないところでも本当に沢山の仕事をこなしている様子が見え、改めて、博物館や美術館の学芸員の偉大さを感じました。

失敗を重ねながらも、学芸員の皆さんやお客様に温かく支えて頂き、なんとか一週間の実習をやり遂げることができました。
貴重な経験をさせて頂き、ありがたかったです。

業務の合間に館から諏訪湖を眺めているとき、

世の中は常にもがもな
渚こぐ海人の小舟の綱手悲しも

という百人一首の中の一句をふと思い出しました。

日々様々な表情を見せる諏訪湖の眺めも、遠くに見える雄大な富士山も、素朴派の素敵な作品も、お客さんや職員の皆さん方の朗らかな笑い声や話し声も、この先ずっと穏やかに、変わらずにいてくれたらと願わずにはいられませんでした。



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一週間という短い期間でしたが、気さくで温かい館長さんをはじめ学芸員の皆様、優しい常連さんの皆さんなど、沢山の方々にお世話になりました。
こんなにも素敵な美術館で実習をさせて頂けたこと、素晴らしい風景や絵画を眺めながら贅沢な癒しの時間を過ごせたことを本当に幸せに感じています。

この場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございました!!