博物館実習で学んだこと

Posted by ハーモ美術館. 2023年08月10日16:53 | Comment(0)
8月7日から8月11日までの5日間、ハーモ美術館で博物館実習をさせていただいています。

私は長野市の学生のため、実習期間中は上諏訪のホテルから通っていたのですが、諏訪に訪れるのが今回で2回目だったこともあり、日々のすべてが新鮮でした。この実習期間中に学んだことや印象的だったことを紹介させていただきたいと思います。


実習では、館内清掃から、作品展示やキャプション作りといった想像しやすい学芸員の方のお仕事から、ハーモ美術館ならではの喫茶でのサービスなど幅広く体験させていただきました。

中でも印象的だったことについて紹介させていただきます。

1つ目は、ホッと一息つけるような落ち着く空間であることです。個人的に美術館は、作品を鑑賞しに行くためだけの場所というイメージがありました。しかしハーモ美術館ではお客様とのコミュニケーションを大切にされていたり、館内のインテリアや展示している作品が素朴派の画家たちの生活や日常の一部を描いているものが多いため、誰かの家に遊びに来たように感じました。このように感じられたのも、職員の方達の細かな配慮や気遣いがあるからこそということを、実感しました。


ある展示室に置かれている『バラを持つヴィーナス』の影


2つ目は、作品の展示です。額縁の長さの計測やワイヤー展示は学校の授業で経験したことがあったのですが、フックでの展示は初めてでした。作品の真ん中が来る位置やフックを打つ場所の計算などをした上で、いざ作品を展示してみてもどこかでズレが生じていたり、うまくいかない部分があり、何度も修正が必要な大変な作業でした。この作業を展覧会や作品入れ替えのたびに行なっている学芸員の方たちは本当にすごいなと思いました。




3つ目は、ロケーションの良さです。美術館の目の前に大きく広がる諏訪湖が本当に綺麗で見惚れてしまいました。残念ながら私の実習期間中には富士山を見ることはできなかったのですが、空も山も光り輝く水面も鳥も全部全部が綺麗で、ここだけ時間がゆっくり流れているようにも感じました。



職員の皆さんとても優しくて温かくて、ハーモ美術館で実習をさせていただけたことが本当に幸せで感謝の気持ちでいっぱいです。
5日間というとても短い期間ではありましたが、本当にありがとうございました!
また絶対に来ますicon01




実習生M